「左ききのエレン」という”漫画広告”がバズりました。
もちろん偶然ではなく、
仕組まれたものでした!
その真相をまとめましたのでどうぞ!
記事のポイント
- 新聞広告から1000万インプレッション
- 新聞広告の3つのメリット
- “バズ”を生んだ「往復戦略」
目次
新聞広告でバズった?!
「左ききのエレン」って何なの?
2019年10月、とある新聞広告が話題を読び、
”バズりました”。
新聞の見開き2ページを使った、
漫画『左ききのエレン』をテーマとした新聞広告です。
(→毎日新聞掲載)
10月20日の「新聞広告の日」を
PRするために発信された広告で、
同作に登場する広告代理店「目黒広告社」と、
実在する「The Breakthrough Company GO」が、
メガネブランド「JINS」の案件を巡ってコンペを行う、
というストーリーの漫画が掲載されました。
新聞広告から生まれた”波”はネットに広がり、
Twitterでも、
関連コンテンツを発信する複雑な展開が当りました。
結果、約1000万インプレッションを獲得する、
「バズ」となったのです。
なぜ、
「左ききのエレン」が新聞広告で「バズ」となったのか?
”時代遅れ”とも言われる新聞広告で、
成功した裏には 一体どんな戦略が隠されていたのか?
仕掛け人である、
GO代表の三浦崇宏氏のインタビューから、
新聞広告にある大きな3つのメリット
(1)新聞は信頼性の高いメディア
社会性のあるメッセージや企業の姿勢を伝えるのに適しています。
(2)紙面が物理的に大きい
これほど大きなものを手に取る広告体験が他にありません。
それを何百万人に届けられるのは新聞の圧倒的な強みです。
(3)「権力」を持つ人に読まれる
政治家や財界人は新聞を読みます。
彼らはSNSで話題になるくらい何とも思いませんが、
時代のせいか”新聞に載る”と「ヤバい」と感じます。
そのため新聞は必ず見られています。
- 新聞広告のメリット
そしてヒエラルキーのトップにいる人たちに情報を届けることができる。
”バズ”を生んだ!
新聞とネットを往復する広告戦略
コンテンツ配信サイト「cakes」発のウェブ漫画。
↓
特別バージョンの「プロローグ」を10月19日にcakesで掲載。
翌日の朝日新聞に「本編」を掲載することを予告。
↓
「新聞広告の日」の10月20日に、
「本編」として見開き2ページで、
目黒広告社・GO両社の広告企画案を掲載。
↓
どちらのアイデアがよいか、
Twitter上で読者投票を実施。
↓
その投票の結果、勝った方の企画を
実際の「新聞広告」として11月21日に掲載。
そしてこの「往復戦略」は今の時代に合っていて、
今の人は「驚く準備」ができていないと驚いてくれません。
(現に、多くの経営者がSNSで「明日リリースします」と予告しています。)
情報過多の世の中だから、
心の準備ができていない状態で
パッと見てもスルーしてしまいます。
だから前日に『左ききのエレン』を生み出したcakesに掲載することで、
読者に「驚く準備」をさせたのです。
また、
漫画に実在の企業であるJINSとGOが登場するため、
これは物語と現実を交差させたものだとわかります。
それを読めば読者自身も
「この物語に参加したい」
と思うはずなので、
現実で投票できる「視聴者参加型」にしたのです。
その結果、
ネットへの流入で
約1000万インプレッションにもなる、
「バズ」へと成長したのです。
Youtubeなどのネットメディアによって、
テレビCMや新聞広告が「オワコン」と言われる中、
光の差し込むようなビジネスニュースでした。
ネットで関連コンテンツが
1000万インプレッション獲得!?
どんな広告だったの?